目白|創業70年のリニューアルした湯治場銭湯 五色湯

2022年9月15日にリニューアルオープンした五色湯に行ってきました。

五色湯 · 〒171-0031 東京都豊島区目白5丁目21−4 1F
★★★★☆ · 銭湯

基本情報

住所〒171-0031 東京都豊島区目白5丁目21−4 1F
アクセス西武池袋線 椎名町駅より徒歩3分
JR山手線 目白駅より徒歩10分
TEL03-3952-7237
入浴料金大人500円(6〜12歳未満200円 6歳未満100円)
サウナ料金(入浴料金は別400円・タオル付き)
営業時間月~火、木〜金曜日 16:00~深夜0:00
土〜日曜日 15:00~深夜0:00
定休日水曜日
風呂中温風呂、高温風呂(シルク湯)、サウナ、水風呂、外気浴
2022年 11月時のものです。

今井健太郎設計事務所によるデザイン

リニューアルオープンした五色湯は、数々のデザイナーズ銭湯を手がけてきた今井健太郎設計事務所が設計しています。

五色湯の他には、渋谷にある改良湯や中目黒にある光明泉などをはじめ、たくさんの銭湯や温浴施設の設計を手がけています。設計された銭湯は、それぞれが地域や場所にあったコンセプトを持っており個性的な施設にデザインされているので、建築巡りとしても楽しめます。

懐かしさと新しさが混在する内装デザイン

内装は濃い茶色と黒がベースのシックなデザイン。ところどころに昭和の名残を感じるポイントがあり、巣鴨湯とは違った魅力のある、レトロモダンな空間です。

入り口の券売機でお支払いをして受付をします。

今井健太郎建築設計事務所 公式サイトより

サウナ利用者は、フェイスタオルかバスタオル付き(選べます)。
サウナ室のドアは鍵で開けるようになっています。

シックな色味のタイル作りの浴場

今井健太郎建築設計事務所 公式サイトより

浴室にはカランが16ヶ所。それに対してお風呂は少し小さい印象ですが、リニューアルにあたってサウナと外気浴のスペースを広めにとったのかなと推測。こじんまりとした規模感が心地よいデザイナーズ銭湯です。

フロントと同じ色味のタイルを使った浴室。個人的に感じているのが、今井健太郎建築の銭湯は、タイルのセンスが秀逸。リニューアルしたてということもあってとてもきれいです。
シックな色味は、特徴的な5色ガラスの窓の色とタイル絵を目立たせるためとのこと。
残念ながら5色のステンドグラスのような窓は、夜はあまり目立ってなかったです。日中だとどんな感じなのか気になるところ。
床のタイルはシックな色味の中に白いタイルが水玉模様のように配置されているのが、レトロで可愛くて、なんとも愛おしかったです。

赤外線サウナ

五色湯という屋号に準えて、5色の温浴サービスが備わっています。サウナだけでなく、いろいろなお風呂に入ることで、心身をリラックスさせようという、運営者のおもてなしが感じられます(違っていたらすみません)。

:体温に近い温度に設定してある中温風呂。一部バイブラが効いてて優しいお風呂。

:水深100cmの深い熱めのシルク風呂。美肌効果もあり、熱いお風呂はおばあちゃんに愛されそう。

五色湯 公式サイトより

白:サウナは赤外線サウナ。昨今では、サウナストーンを使った対流式サウナが増えているので、リニューアルしたての施設に赤外線ストーブのサウナは珍しい。
定員10人ほどのサウナ室は2段I字型。座面が広くとられていて、あぐらをかいても狭くなく、空いていたこともあり広く感じました。
計算された照明と、ヒーリング的なBGMがとても心地よく、おだやかな気持ちで過ごせます。

キンキンの水風呂

:水温16°Cのキンキンに冷たい水風呂は定員4人ほどのサイズ。深さがあってバイブラつき。しっかりと体を冷やすことができてとても気持ちいいです。

水風呂の目の前には荷物棚、外気浴に向かうドアの手前の壁はサウナハットをかけられるようになっているのと腰をかけられるベンチ。素晴らしい動線です。

外気浴

:浴室の一番奥の扉を開けると、サウナーには嬉しい外気浴スペースがありました。焦茶色の木の壁に合わせた色のととのい椅子が4脚。女湯も外気浴ができるのはポイント高いです。

五色湯 公式サイトより

江戸五色不動の一つである目白不動尊が近隣の金剛寺に祀られていることから、金剛寺のご利益である「健康増進、病疫退散」に因み『湯治場銭湯』と設定されたコンセプト。こんなコンセプトを体現した五色湯はまさに現代の都市型銭湯にマッチした、心身ともにリラックスできる施設でした。都心の生活で疲れた方にぜひ行ってほしいです。