秋田で暮らすサウナ好きデザイナーが行く関西サウナ旅。京都市にあるサウナの梅湯に行ってきました。
住所 | 〒600-8115 京都府京都市下京区岩滝町175 |
アクセス | JR京都駅より徒歩15分 京阪七条駅より徒歩7分 阪急河原町駅より徒歩15〜20分 京都市バス 河原町正面より徒歩1分 |
TEL | 080-2523-0626 |
サウナ利用料金 | 大人 490円(12歳以上) 中人 150円(6歳以上12歳未満) 小人 60円(6歳未満(未就学児)) |
営業時間 | 14:00~26:00 (土・日曜日は6:00~12:00、14:00~26:00) |
定休日 | 木曜日 |
風呂 | 深風呂、ジェット風呂、電気風呂、日替わり薬湯、サウナ、水風呂 |
レンタル | フェイスタオル 50円 ※バスタオルはありません |
なぜ?若者に人気の銭湯
一見、昔ながらのいわゆる普通の銭湯なのですが、若い人にとても人気なのです。
サウナブームのきっかけとなったドラマ「サ道」やドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」にも出ていたからかな、なんて思っていたのですが、もう一歩深掘りして人気の秘密を調べてみました。
2015年5月リニューアルオープン
明治時代から創業していた銭湯の梅湯。赤字続きで廃業寸前だった梅湯を大学時代にアルバイトをしていたという湊三次郎さんが25歳の時に経営を引継ぎ、2015年5月にリニューアルオープンしました。
設備が壊れてお金がかかる、お客さん同士のトラブルの対応など、最初の1年間は挫折の連続で、銭湯で寝泊まりする生活を送っていたそうです(調べれば調べるほど、銭湯経営の難しさと相当の覚悟の様子が窺える…)。
若者へのアプローチ
当時20代だった湊さんが受け継ぐことで、それまで銭湯のターゲット層ではなかった20~30代の若者に銭湯文化をアプローチ。新規顧客の獲得に成功しました。
- 浴室にシャンプーなどのアメニティを配置
→手ぶらで気軽に行けるようになった - レトロな雰囲気のドリンク類を取り揃えた
→若者にハマり、口コミで話題に! - 番台の位置を変更
→元々脱衣所にあったのを入り口に変更。ロビー式にすることで、お客さんとのコミュニケーションが取れやすくなった
銭湯継業を手がけているゆとなみ社。
サウナの梅湯を経営しているのは、湊三次郎さんをはじめとした「銭湯を日本から消さない」をモットーとする銭湯継業の専門集団ゆとなみ社。
日本全国の銭湯を視野に活動の拡大を目論んだ活動をしています。現在では、梅湯のほかに6軒の銭湯を継業・運営しています。(十條湯以外の画像はゆとなみ商店より引用)
実際に行ってみた
とある日曜日の午後、開店から10分後くらいに梅湯に到着しました。グッズや野菜の直売もあり、なんだか賑やか。番台にもたくさんのPOPやレンタル品などがあり、見どころがたくさん。
東京では、銭湯の料金にプラスしてサウナ料金も取られるのですが、梅湯はサウナ料金も入って490円。Paypayも使えました。
脱衣所
ザ・銭湯といった感じのレトロな脱衣所。DIYで作ったようなパウダースペースもあり、ドライヤーも無料で使えます。化粧水類のアメニティ類もあって助かります。
開店直後の女湯は、サウナには入らないような常連のおばちゃんが少しいる程度の混み具合でした。
浴室
お風呂は小さな浴槽が数種類。サウナに入らなくてもたくさんのお風呂が楽しめます。
天然地下水を薪で沸かしているというお風呂は深めで、小さな浴槽でも入りごたえ(?)があります。
洗い場には鏡広告があったり、壁にスタッフさん手書きの「梅湯新聞」が貼ってあったりと読み物がたくさん。もっと時間がある時にじっくり読みたかったです。
サウナ
サウナ室前にビート板式のサウナマットと荷物を置ける棚があります。
サウナ室は一段のベンチが向かい合った設計で定員7人くらい入れます。扉を開けると、スースーしたミントのようないい香りがしました。テレビ、BGMはなし。(サウナイキタイで他の方の投稿を見るとジャズのBGMが流れていることもあるみたいです。)
温度計は100度近くを指していたけど体感はそんなに熱くなく、開店直後の時間帯は空いてました。
水風呂・休憩
サウナ室を出てすぐの位置に水風呂があります。
水風呂は体感20℃くらいで、初心者が入りやすい温度設定。こちらの浴槽も収容人数3人くらいでそんなに大きくはないですが、とても深く(120cmくらい?)入りごたえ十分な水風呂でした。
外気浴やととのいスペースはないので、水が出ないカランの前に椅子を持ってきて休憩しました。遠方旅行の日中に銭湯で過ごす、素朴で贅沢なひとときです。
午後3時半を過ぎたあたりから若い女性客が増えて、サウナ室も混み始めました。銭湯を出る頃には入り口も若い男女で混雑。キャパが大きくないとはいえ、さすが人気の銭湯でした。
人気の秘密は、経営者の銭湯に対する想いが所々に伝わっているのと、地元民に愛されながらも若い人にターゲットを仕掛けた様々な工夫やセンス(店内POPやグッズがレトロおしゃれでどれも可愛かった)なのかな、と勝手ながら分析。外観のネオンも光った姿を見たいとわざわざ寄り道までしてしまいました。