秋田で暮らすサウナ好きデザイナーが行く海外サウナ旅inフィンランド。ヘルシンキにあるLöyly Helsinkiに行ってきました。2016年にオープンしたLoÿlyはサウナだけでなくレストランも融合された施設です。
Löyly Helsinki|基本情報
住所 | Hernesaarenranta 4, 00150 Helsinki, フィンランド |
アクセス | トラム アイランランタ(Eiranranta)駅から徒歩約2分 |
利用料金 | 2時間 €25.00 |
サウナ利用可能時間 | 月:15:00-22:30 火:13:00-22:30 水:9:00-11:00、13:00-22:30 木:13:00-22:30 金:13:00-23:00 土:9:00-11:00、13:00-23:00 日:11:00-21:00 |
無料レンタル | バスタオル、サウナマット ウォーターサーバーあり |
有料レンタル | 水着 €8.00 |
Loÿlyのサウナは人数制限があり、さらにとても人気な施設なので事前予約をしておくのがおすすめです。
持ち物について
バスタオル・サウナマットのレンタル込みの価格設定なのでタオル類を持参する必要はありません。ウォーターサーバーも施設内にありました。シャワーブースにはシャンプー・ボディーソープが完備していたので、基本的に水着とサンダルさえあればOKでした。
事前にマイポンチョを持って行くか悩んだのですが、Loÿlyではポンチョを着ている人はいませんでした。またサウナハットをかぶっていたのは私だけでした 笑。
Löyly Helsinkiはヘルシンキ市がコミュニティを活性化するために建てられました。建物全体が海でのアクティビティのための屋外施設の役割も担っており、屋外にある階段を上った先にある屋上では、青空の下バルト海を眺めながら行うヨガ教室もしてました。
世界から注目を集める人気のサウナ複合施設
フィンランドはサウナ発祥の国であり、中でもLöylyはほとんどのフィンランドの旅行ガイドブックでも目にする観光スポットでもあります。本場のサウナを体験しようと世界各国からの観光客が集まってきます。
本来フィンランドでは、サウナは男女別で裸で入るものとされていますが、Löylyでは性別に関係なく皆で楽しめるように、外国人も躊躇なく入れるようにと、水着を着用して男女一緒に入ることができます。
フィンランド料理を楽しめるレストラン
レストランは11:00オープンなので、お客様がいない状態の店内の様子をちょこっと撮影できました。
建物の中は、サウナの他にレストランも併設(というかレストランの方が広く、メインの役割を果たしていそう)。
屋内外にたくさんの席があり、北欧家具の椅子がとても居心地良さそうでした。
朝のサウナを終えて、サウナ飯をここで食べる方もいました。サーモンスープやハンバーガーなどのフィンランド料理やヴィーガン向けのメニューなどがありましたが、個人的にはちょっとお高め価格…。円安が正直辛い時期だったのと他に行ってみたいお店があったので、今回ここでの食事は断念しました。次は絶対ここで食事をしたい…!
開発地域に馴染むように設計された建築デザイン
Löylyの設計はフィンランドの建築事務所「Avanto Architects」によって手がけられています。
Löyly周辺地区はヘルシンキの海岸沿いにある工業地帯で、今後は住宅地に生まれ変わる予定だそう。そんな開発が進んでいる地区の公衆サウナは伝統的な従来の建物のかたちではなく、海岸線の岩のようになることをイメージして、将来の海岸公園の景観の一部となるような、ゆったりとした起伏のある建物に設計されています。
2018年にはTime誌の「the World’s 100 Greatest Places」に選出されるなど、数々の賞を受賞しています。
Löylyのサウナを体験してきた
運よく二日前くらいに予約ができ、水曜日の午前9:00からの枠を利用してきました。私たちを含めた利用者は10~15人程度で、そのうち日本人観光客が3組ほどいました。
受付では、予約時の名前と利用は初めてか?ということを英語で聞かれました(というような気がしてます 笑)。
バスタオル・サウナマットとロッカーキーを受け取り、男女別のロッカールームに通されました。
ドライヤー難民に注意!ロッカールームは少し狭かった
黒を基調にした内装に、木でできた細長い2段ロッカー。細い通路の向かい側は鏡になっていてパウダースペースとして利用。
私が行った時間帯はそんなに混んでいませんでしたが、ロッカールームは広くないので、混んでいる時は時間を調整して人が少ない時に利用するのが良さそうです。ドライヤーも3つしかなかったので、少し勿体無いですが私は早めにサウナを切り上げて、サウナ後のシャワータイムと帰りの身支度をゆっくり済ませ、ブログ用の写真撮影に勤しみました 笑。
(※スタッフさんから撮影許可をいただいています。写真を撮っていいか尋ねると、笑顔で「sure!」と答えてくれました。素敵)
ロッカーは中がとても細長く、ハンガーに服をかける仕様の他に下にも深いスペースがあり、大きな荷物も入れることができました。ロッカーの中に照明がついていたのが個人的に画期的でした。
3つの共用サウナとプライベートサウナ
ロッカールームからシャワールームにつながっており、体を清めてからサウナを楽しみます。
着替えを済ませてシャワーブースから出ると、暖炉のある広い部屋につながっていました。
バルト海を一望!ボックス型サウナ
フィンランドのサウナ専門家によって設計された、本格的な自立型家庭用サウナであるAITO Sauna。Löylyの屋外で入ることができました。
中はそんなに広くなく、定員8人くらいの2段のL字型ベンチ。ドアを開けると大きなサウナストーブが鎮座してました。他のサウナに比べると入れる人数が少ないので、人の出入りが多く感じました。目の前のバルト海が一望でき、バルト海の水風呂への動線が一番近いので、とても人気のサウナ室でした。
日本ではなかなか入ることができない希少なスモークサウナ
スモークサウナはフィンランドの伝統的なサウナ。薪を燃やすことで出る煙をサウナ室内に循環させて長時間温め、通気口から煙を出して初めて入ることができます。日本ではなかなかみることはできない貴重なサウナです!
サンダルを脱いで中に入ると、真っ暗な空間。右側にはとても大きなサウナストーブがあり、迫力満点。
目の前にある階段を上がると左右にベンチがあり、サウナを楽しめます。室内はとても暗くて落ち着いた雰囲気。定員12名ほど入れる広さです。
優しい熱さとほんのりスモークの匂いがとてもいい感じでした。
薪サウナ
こちらも扉を開けて右側には、とても大きなかまどのようなサウナストーブ。蓋を開けてロウリュができるようですが、やり方がわからず。誰かがロウリュしている時に遭遇したかったです。
階段を2,3段上がった先にはとても広い2段のL字型のベンチ。天井が近いので、ロウリュをしたらダイレクトに熱い蒸気を浴びられそう。座面が広く、ゆったりと過ごすことができました。私が入った時は他に利用者がいなく貸切状態のタイミング。とても贅沢な環境でしたがちょっと寂しくもありました。。
サウナ室をでた先にあるととのいスペースには、桶シャワーやシャワーブースがあるので、水風呂に入らなくてもすぐにクールダウンできました。
入れるとラッキー!プライベートサウナ
最大収容人数10名のプライベートサウナは本来別料金(2時間500€~600€)なのですが、空きがあるときはその時間帯の利用者で利用することができます。そんなLoÿlyのプライベートサウナ、運よく入ることができました。
中を開けると4人同時に使えるのシャワーブース。その奥にサウナ室がありました。
向かい合う形にレイアウトされた一段のベンチ。真ん中の奥には特注のIKI製巨大薪ストーブ。
天井が低いのでロウリュをすると、一気に室内に熱々の蒸気が降ってきました。
I字型のベンチが向かい合ったレイアウトでセルフロウリュをすることで、会話がしやすく、サウナを通じてコミュニケーションがとりやすい設計なのかなと感じました。
水風呂はバルト海
外にある階段を降りてバルト海の水風呂にダイブ!現地の人たちは気持ちよさそうに海の中でぷかぷか浮かんでましたが、身長153cmの私では、足が届かず手すりから手を離すことができませんでした。
水温は体感15°Cくらいでしっかりとした冷たさでした。天気や季節によっても全然違うんだろうな。初めて入ったヨーロッパの海。感想としては、正直そんなにきれいではありませんでした 苦笑。
充実のととのいスペース
ととのいスペースが何箇所もあり、屋外にもたくさん椅子が並んでいるので、どこで休憩しようか毎回悩みました。
暖炉の火を眺めながら過ごすひとときはとても幸せでした…。旅行雑誌やネットなどでよく目にしていたのがこちらのスペースだったので、Löylyにいる実感をいちばん感じました。
屋外には「これでもか!」というほどの椅子がずらり。寝そべられるタイプのものもあるので、とても贅沢な外気浴ができました。
映画「かもめ食堂」の聖地巡礼
サウナ飯は、Ravintola Kamomeで食べました。こちらは映画「かもめ食堂」の舞台になった日本料理店です。Löylyから歩いて15分ほどで行くことができました。店内は99%日本人でした!
客層は推定40代以上の女性客。皆かもめ食堂の聖地に来てるのかな、という印象。内容までは聞こえませんが、日本語の会話が耳に入ってきました。「ここは日本か?」という錯覚さえ覚えます。
北欧雑貨に囲まれて、おしゃれでとても落ち着く店内。
メニューも日本語表示。連日海外で過ごしていた中、久しぶりに日本語に触れ、なんだかとても安心感を覚えました。
鰻丼(右)とサーモン刺身丼(左)をオーダー。サーモン丼は当たり前のようにいくらもたくさん入っていました。
鰻丼はエストニア産の鰻を使用。日本ではなかなか食べられないのでは?ズッキーニが入っていて見た目も日本で食べるものとは少し違いましたが、ふっくらしていて美味しかったです(ちゃんと鰻でした!)。
店員さんも日本人で、当たり前のように日本語で対応してもらい、長旅の海外旅行の中でとてもホッとするひとときを過ごしました。ヘルシンキにある、日本人にとってのチャージスポットのような場所でした。
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