秋田県大仙市|2025年4月リニューアル!中里温泉の日帰りサウナレポート

秋田で暮らすサウナ好きデザイナーが行くサウナ探訪。秋田県大仙市にある中里温泉に行ってきました。中里温泉は1975年に開業しましたが、老朽化に伴い約1年間の改築工事を行い、2025年4月にリニューアルしました。

リニューアル後の中里温泉は、サウナに力を入れた施設となっていて、これまで高齢者が中心だったであろう客層もガラッと変わりそうな予感がしました。

中里温泉|基本情報

住所〒019-1603 秋田県大仙市太田町中里新屋敷114
電話番号0187-88-1471
アクセスJR大曲駅からバスで25分
角館駅から車で20分
入浴料金大人            600円
小学生           300円
回数券(10回分)       5,000円
定期券(1ヶ月フリーパス) 10,000円
営業時間9:00~21:00(最終受付 20:30)
風呂あつ湯、ぬる湯、露天風呂、サウナ、水風呂(2種)
泉質ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
休館日タオルセット 220円

正直公共の交通機関を使っていくには難しい場所にあるので、ドライブを楽しみながら向かうことをおすすめします。元々あった宿泊棟は約90台もの駐車が可能な広い駐車場となりました。

生まれ変わった温泉に入館!

入り口は階段もしくはスロープを登った先に。高齢者が多い客層にも優しい設計です。

館内には靴を脱いで入ります。フロントで受付をし、いざ入館。とても開放感のある広い廊下。

廊下の先には左手側にレストラン、右手側に売店がありました。売店には、MOKUタオルサウナハットなどのサウナグッズも取り扱ってました。

新しくきれいな館内はとても開放的で段差が少なく、高齢者にも配慮された設計されているように窺えました。

レストランは11:00~14:00

中里温泉の近くには飲食店が見当たらなかったですが、館内にレストランがありました。

館内の食堂レストランはランチ営業のみ。夜は予約制で宴会利用にも対応するとのことでした。13:45ラストオーダーとのことで、13:00過ぎくらいに館内に入った私たちは、入浴前にお昼ご飯を食べました。

メニューは私が行ったときはこんな感じ(2025年5月)。今後もっと増やしていくとのことでした。サバ味噌定食をオーダー。

定食メニューには、副菜に旬の野菜がついているのが嬉しかったです。立地柄ご飯がとてもおいしいので、県外の人にはご飯物を食べてみて欲しいです。ちなみにラーメンのメニューはとてもどんぶりが大きかったです。

休憩室とリラクゼーションスペース

お昼ご飯を食べた後、奥にある浴室へ向かう途中に休憩スペースと、男湯と女湯の秋田にリラクゼーションスペースがありました。

どちらもモダンな畳でとてもいごこちが良さそうです。休憩スペースからはデッキテラスにも出られるようになっていて、夏場などにとても気持ちがよく過ごせそうだなと思いました。ここでアイスとか食べられたらとてもいいだろうなぁ〜。

男湯と女湯の間にあるリラクゼーションスペースは、天井がとても高くて、入浴後に横になったらとても気持ち良さそうなスペースでした。ここだとサウナ後に、服を着たままカップルでととのうこともできそうですね 笑。

生まれ変わった中里温泉、その内容は?

リラクゼーションスパースを挟んだかたちで男湯と女湯の暖簾が並んでいました。なんだか可愛らしい入り口。

大仙経済新聞より

新しくなった脱衣所は、荷物角とセットになったかたちで貴重品入れを入れる棚がついてました。地方の温浴施設ならではのカゴ式の荷物入れと、現代社会に合わせた鍵付きの引き出し(貴重品入れ)がなんともハイブリッドな仕様です。高齢者の多い客層とこれから増えるであろう若い人に合わせたのかな。これから地方の温浴施設の脱衣所はこの形が定番になるのでしょうか。

大仙市公式サイトより

大浴場も新しくとてもきれいです。元々の状態がどんな場所だったのかわからないですが、ベージュやアイボリーを基調とした、天井が高く明るい浴室です。内湯には2つの浴槽で、それぞれ温度が違う温泉に入れます。

大仙市公式サイトより

一部加水で温度調整を行っておりますが源泉かけ流しの温泉。ほんのり黄色がかった泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。肌にも優しい温泉です。

屋外にあるサウナ

サウナと水風呂、外気浴スペースは屋外にあるので、サウナは屋外に行けば完結して楽しめる設計。中里温泉のリニューアルに関わった設計者さん、絶対サウナ好きな方なんだろうな 笑。サウナ愛がとても詰まったつくりとなっておりました。

大仙市公式サイトより

外に出ると2つ並んだ浴槽。こちらは水風呂です⚠️地下水を使っていて、年間10°C前後の水温を保っているのだそう。注目すべきはその深さ!片方の浴槽は、男湯の水風呂は水深150cm、女湯は120cmと、立ったままクールダウンできる仕様となってます!

大仙市公式サイトより

屋外にあるサウナ小屋。外気がサウナ室に入らないように二重扉になっていて、入り口付近には、ビート板式のサウナマットと荷物置き場の棚もありました。わかっておる…!

大仙市公式サイトより

サウナ室は、女湯側は2段I字型の作りになっていて、ベンチの向かい側に大きなサウナストーブが鎮座してました。
下段のベンチは広い座面になっているので、体育座りやあぐらで座ることができました。
若い人から年配の方まで幅広い客層。リニューアルしたての中里温泉のサウナはとても人気で、週末の午後は常に人が入っている状態でした。(ただ…、年配の方の場所取りは本当にやめてほしい。。)

BGMやTVはないとても静かなサウナ室ですが、10分おきにオートロウリュが発動します。発動時には赤い照明が光るので、視覚的にも体感温度が熱く感じる気がしました。

サウナをでた先にある外気浴スペースにはインフィニティチェアが2つあり、そちらで休憩。目の前には観賞用(?)に木が植えられていました。
外気浴スペースの隣には暖かい露天風呂もあり、こちらも人気でした。

まとめ・再訪あり?

結論としては再訪は大いにアリ!な高クオリティサウナです。個人的にはサウナだけでなく、源泉かけ流しの温泉にも入れるというのも高ポイントでした。スタンプカードももらったので、少しずつ集めたいなと思います。近隣の方は、回数券や定期券があるのでお得に通うこともできます。

ただ1点、足がなかなか運べないという理由があるとすると、近隣にお店がないということ。中里温泉の近くに目的地があるというシチュエーションがなかなかないので、「何かのついでに行く」というよりも「中里温泉に行く」という目的で足を運ぶことになると思います。それでも遠方の方にも一度、足を運んでみてほしいサウナでした。

本音を言うと「もう少し目的地となるものが欲しい」と言うのが正直な感想ではありますが、サウナーや温泉愛好家がたくさん中里温泉に行くことで、近隣の町も活性化したらいいな(何目線)。
運営形態が民間ではなく大仙市が直接請け負っているからなのか、中里温泉公式のSNSアカウントやwebサイトがないのも勿体無いなと思いました。ここまでお金をかけてリニューアルした施設、もっとたくさんの人に認知してほしい!大仙市の担当者の方、webデザイン請け負いますので一緒にwebサイト作りませんか?(なんちゃって!←)