秋田県にかほ市|体が喜ぶ天然温泉100%の宿、はまなす

秋田で暮らすサウナ好きデザイナーが行くサウナ探訪。秋田県にかほ市にある、にかほ市温泉保養センターはまなすの紹介です。

にかほ市温泉保養センターはまなす|基本情報

住所〒018-0311 秋田県にかほ市金浦中谷地20−1
電話番号0184-38-2246
アクセスJR金浦駅から車で約3分
JR象潟駅から車で約5分
チェックイン16:00〜
チェックアウト〜9:30
日帰入浴料金大人    400円
小学生   200円
小学生未満 無料
入浴時間<日帰り>6:00~21:00
<宿泊> 6:00~23:00
大広間(入浴・休憩料)大人           600円
にかほ市在住65歳以上   500円
小学生          400円
風呂大浴槽、小浴槽、露天風呂、打たせ湯、サウナ
泉質ナトリウムー塩化物強塩泉
レンタルタオルセット 220円

立地的に、公共交通機関で行くには少し難しい場所にあります。広い駐車場の奥にある階段を登った先に建物があります。すぐ隣の敷地には、お土産やさんなどのショップやレストラン、ドッグラン&カフェが併設した、複合施設の「にかほ陣屋」があります。地域の特産品なども楽しめるので、日帰り温泉として行くにもとても楽しいスポットなのです。

秋田県にかほ市の天然温泉「はまなす」

はまなすでは源泉100%のかけ流しの温泉に入ることができます。私はここの温泉がとても好きで、県内でよく行く温泉の一つでもあります。

男湯と女湯は朝6時になると男女入れ替えになる大浴場。男湯と女湯とでは、そんなに大きな違いはありません。
脱衣所はとても広く、ストレスなく着替えることができます。荷物はカゴに入れるタイプなので、貴重品は鍵付きロッカーを使いましょう(100円かかりますが返却式のタイプです)。

温泉の成分がとても強いのか、ところどころ茶色く変色し、年季を感じる浴室。入口付近から、かけ湯、打たせ湯地下水かけ流し水風呂が並んでおり、反対側には洗い場があります。
そして浴室の一番奥に、2種類の温泉があり、温泉から向かい合った位置に浴室の奥にサウナ室があります。
さらに外には露天風呂もあります。

源泉ごとに浴槽が違う温泉

はまなすでは浴槽ごとに温泉の源泉が違うのも特徴の一つ。一番大きな浴槽は少し茶色く白濁した温泉。これがとっても熱くて水風呂と合わせて温冷交代浴すると、とっても気持ちがいいのです。温泉成分なのか塩味がとても強く感じ、肌の調子が悪い時に入ると傷口に染みて痛いのですが、入った後は調子が和らぐので、私の肌には合っているのだと思います。

隣にある湯船と露天風呂は、また違う源泉のお湯で、こちらもかけ流し100%の温泉とのこと。一番大きな浴槽のものと比べると、透明度が高く温度も少し低めなのでとても入りやすいお風呂です。特に露天風呂は外気も相まって、のぼせづらいので長く入れる人気のお風呂です。

はまなすの温泉は、どの源泉も溶存物質総量がとても多い高張泉に属しており、温泉の成分が体内に浸透しやすいです。また泉質である塩化物泉は、血行を刺激して血行を促す作用に加え、発汗をおさえ体温の放散を防いでより保温効果を高めてくれるので、入浴後はずっと体がポカポカします。

昔ながらの遠赤外線サウナ

サウナは収容人数8人ほど、向かい合った形に1段のベンチが2つ。一番奥に遠赤外線ストーブがあります。ずっと年季が入っている古いサウナ室だったのですが、2024年3月にメンテナンスされたので、狭くはありますが新しくきれいなサウナ室です。
室内には小さなテレビがあり、温度は100°C近くととてもアチアチ。サウナ室内にはマットが敷いてなく浴室にビート板式のサウナマットがあるので、そちらを敷いて入りましょう。私はいつも、マイマットを持参しています。(これ一つあるととても便利です!)

サウナに入れるのは21時までなので、宿泊時の利用にはちょっとした注意事項です。宿泊時、空いている頃合いを見つけて20時過ぎに入浴したのですが、21時近くになるとスタッフさんが電気を消しにやってきて1セットしか入ることができませんでした 涙。

キンキンの水風呂

水風呂は定員2~3人ほどの大きさ。パイプからずっと勢いよく流れている地下水汲み上げの水。常に新鮮な水が循環している感じがして、とても冷たくて気持ちがいいのです。
体感12~3°Cほどの温度の水風呂に入った後は、浴室にある椅子やベッドに寝そべって休憩。。温泉効果も相まって、はまなすではいつもバッキバキにととのいます。

入浴後は大浴場入り口に給水機があるので、水分補給も忘れずに。こちらもいつもキンキンに冷えています。

館内のレストラン

11:30~14:00の間しか空いてないのですが、館内にはレストランもあります。個人的には魚のメニューがおすすめです。宿泊のときは営業時間帯にタイミングが合いませんでした。写真は日帰り温泉でレストラン利用した時のものです。

はまなすでの宿泊をおすすめする理由

温泉が魅力的なはまなすですが、先日宿泊体験もしてきました。今時の若者はなかなか選ばないであろう、昔ながらのレトロな温泉宿。しかし、Z世代の令和の若者に昭和レトロ文化が受け入れられている様子を見ると、ここにもブームの兆しが来てもいいのではないだろうかと感じるわけです(何目線)。

ドアを開けるとすぐ部屋!ではなく、洗面台とトイレがあり玄関のような一呼吸あるスペースがなんとも懐かしい。最近のホテルにはなかなかない昔ながらの作りです。

この日は天気が悪く、冷え込んだ日だったのですが部屋に入ると暖房がしっかりついていてとても温かい部屋が準備されていました。

温もり感じる備品たち

まるでタイムスリップしたような感覚にさえなる部屋の中。所々懐かしさのあるものがたくさん散りばめられていました。

チェックイン時「館内ではスリッパではなく、靴下をお履きください。こちらサービスとしてお渡ししてます」とのことで、色んな柄の靴下から好きなものを一つ選びました。思わぬ靴下GETにちょっとホクホク。
部屋の鍵もカード式ではなく、昔ながらのルームキー。ですが、部屋はオートロックとなっていました。

さすがにテレビは液晶ですが 笑、テレビ台や化粧台など、昭和家具が今も大切に使われています。ちゃぶ台にはその日の新聞のテレビ欄のコピーも 笑。そういえば昔、家族で宿泊旅行したときにこういうのあったかもしれません。

今時のホテルだと、給湯器はあるけどお湯は洗面台の水を入れて使うことが多いので少し抵抗があるのですが、給湯器にはお湯がすでにセットされていて部屋に入るなりすぐに休憩できました。元々お湯が入っていると抵抗なく飲めるのはなんでだろう(私だけ?)。お茶請けは秋田の銘菓もろこしでほっと一息。

館内着は浴衣。紺色の茶羽織もあるので暖かく過ごせます。

緑色のビニール巾着の中には、はまなすロゴが入った手拭いと歯ブラシセット。ピンク色のロゴ刺繍がなんとも可愛らしい手拭いは、サウナのお供のお気に入りグッズとなりました。

旬の食材を使った和食バイキング

朝食は6:50~8:30の時間帯に大広間の会場にて。それぞれの席も決まっていました。

メニューは野菜を中心とした和食メニューがずらり!素朴ながらも体が喜びそうなメニューたち。家庭的な味が、朝からほっこりさせてくれました。

おすすめスポット|はまなすの隣にあるにかほ陣屋

私がはまなすを気に入っている理由の一つは、はまなすのあるにかほ市には美味しい食べ物やお店がたくさんあるからです。

館内の売店には、人気すぎて入手困難な郷土銘菓 あつみのかりんとうが安価で売られていたり(本当は教えたくない情報)、隣の敷地にあるにかほ陣屋には、お土産や旬のお野菜なども売られており、ほぼ毎回寄る場所です。県内外の人におすすめしたい場所。

にかほ陣屋のドッグラン&カフェでは色んな種類のジェラートやスイーツが楽しめるので、はまなすでのサウナ活動の後にアイスで〆るのが、ここ最近のお気に入りコースです。

他にも行ってみたいお店やおすすめスポットなどもありますが、それはまたの機会に。
はまなすを目的地としたドライブコースのおすすめ情報でした。

人気映画の聖地になるかも!?

はまなすのあるにかほ市は、劇場アニメ「ルックバック」の原作者である藤本タツキさんの出身地でもあります。作中でも、主人公が育った街として描かれており、第48回日本アカデミー賞で「最優秀アニメーション作品賞」、「クリエイティブ貢献賞」の2部門を受賞しています!

公式な発表はまだ出ていませんが、なんと是枝裕和監督・広瀬すず(さん)主演で実写映画化との噂がちらほら…。
アニメの声優は、現在の朝ドラにも出ている俳優の河合優実さんというなんともすごい面々。

実写映画化が実現したら、とんでもなく盛り上がるんじゃないかなぁ、にかほ市(倒置法)。
聖地巡礼の際にはこちらの記事も参考にしてもらえたら幸いです 笑。