とある日、秋田にある道の駅で見つけた「ポポー」という果物。見慣れない果物と可愛い名前が気になって、調べてみると、どうやら「幻の果物」と呼ばれているものらしい。どうも気になって、せっかくなので購入して実際に食べてみました。
ポポーってどんな食べ物?
見た目は似ていますが、アケビとは違った果物です。バンレイシ科アシミナ属に属し、北アメリカ東部が原産地の果物です。「幻のフルーツ」と言われる由来となったのは、熟してから傷むのが早く、完熟すると皮が黒ずみ見栄えが悪くなるため、流通がむずかしいことから。徐々に栽培が減り、今ではほど市場では見なくなりましたが、2024年の秋、秋田県内の道の駅などで目にする機会が増えた気がします。
私が購入したのは、皮と実が黄色く小さめのマンゴーのような大きさをしていました。
どこで買えるの?
私は秋田県にある道の駅 五城目の物産館で購入しました(10月上旬頃)。道の駅五城目は、秋田市の隣町にあり、秋田市の市街地から車でおよそ40分ほど。車以外の交通手段で行くには難しい場所にあります。
そのほか県内の道の駅や山形県でも目撃情報がありました。ただ常にあるわけではないので、店頭に並んでいるのを見かけたらきっとラッキーです。
また愛媛県出身の友人からもポポーを食べたことがあるという情報もありました。なので東北由来のものというわけではなさそうです。
ポポーの旬は9月下旬〜10月中旬あたりです。夏の季節が終わった頃に地方の道の駅に出かけると目にすることができそうです(ほんとか?笑)。
私が購入した価格は4つ入ったものが399円でした(写真は2つしか入っておりませんがw)。他の地域では、3つ入って200円くらい、1つ350円など価格は様々。大きさや状態によっても変動していそう。
ポポーの効果・効能
「ポポー 効能」で検索するとAIで下記のような記述が出てきました。
ポポーには、次のような効能が期待できます。
- 抗酸化作用によるアンチエイジング効果や肌の紫外線防御効果
- シワやシミの防止、免疫力の向上
- 骨を丈夫にする効果
- 疲労回復やがん予防
ポポーには、ビタミンCやミネラル類がバランスよく含まれています。ビタミンCはメラニン色素の生成を抑え、肌の弾力やツヤを維持するコラーゲンの生成を促します。また、ミネラルには肌の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、肌の老化を食い止める効果があります。
ポポーはバナナやリンゴ、オレンジと同等以上の栄養素を含んでおり、果実には卵10個分のエネルギーがあるとされています。
簡単にいうと美容や健康にとても良さそうです。
もう少し深掘りして調べたところ、食感や味が似ていると言われているバナナとの栄養成分量が似ているとのこと。バナナと比較してみると、ポポーの方がカロリーが低く、食物繊維が2倍、脂質はバナナの2割ほどの量とのこと。
バナナと比較してみるととてもヘルシーな食べ物だということが伺えます!
実際に食べてみた!
さて、実際に購入したポポーがとても食べ頃だったので早速実食してみました。
ポポーは下記のようになった頃が食べ頃です。
- 強い香りが出てくる
- 表面に黒い斑点(シュガースポット)が出ている
- 指で押したときにちょっとへこむ
ポポーはとても甘く、トロピカルな匂いがします。クセがなくどこかで嗅いだことのあるような匂いで、私は特に違和感や真新しさは感じませんでした。とにかく甘くていい匂い。
皮はとても薄く、桃やマンゴーの皮をむくのと同じような感じです。身がとても柔らかいので綺麗にむくのがとても難しかったです。
トロットロの果実は、酸味がなくクセのない甘さ。繊維質は感じなく、とてもクリーミーな食感。
森のカスタードクリームと言われるだけあって、とろとろのプリンや硬めのカスタードプリンのよう。酸味はなく、糖度が高いトロピカルな甘さが口に広がるおいしさでした。
ただ、小ぶりな身に対して大きめな種がたくさん入ってて、食べづらいのが難点…。
クセのない味なので、多くの人に好まれる味なんじゃないかなと思います。個人的には「ポポー味のアイス」などがあれば流行るんじゃないかなとと思っていたら、島根県のふるさと納税の返礼品にポポーのアイスがありました!
ポポーに詳しい友人(いました 笑)いわく、ポポーを加工するのは種の処理がとても大変なので商品化はなかなか難しいのだそう。ふるさと納税にもなるので、気になる方は是非ともこちらを選んでみてください♪
ちなみに友人曰く、ポポーは冷やして食べると美味しい!とのことでした。