先日、サウナイベントを企画しました。こういうイベントを主催するのは初めての試みだったので、企画した経緯や気づいたことなどをまとめました。
まずはこのような機会をくれた、秋田県の地域おこし協力隊の方々、テントサウナメーカーのKoiai様、会場を提供してくれたTANEHUB、そしてご来場いただいた皆様に深くお礼申し上げます。
イベントを企画したきっかけ
秋田に移住することになって、東京にある「Aターンサポートセンター」にて、起業や補助金についての相談をしたところからオンラインでも参加できる起業塾のような「ドチャベン」を紹介してもらったことから遡ります。(この辺りについても追々ブログ投稿したい…!)
ドチャベンがきっかけで、秋田県内で活躍している地域おこし協力隊の方に「秋田でサウナ事業を始めたい女性」と認識してもらい、繋がることができました。年齢が近かったこともあり、サウナにも興味を持ってくれたので、一緒にサウナに行く仲にもなれました。
1日1組限定の貸切プライベートサウナを体験
秋田で過ごし始めたある日、彼女から「Koiaiっていうサウナメーカー知ってます?」と連絡が。
koiaiというサウナメーカーの方が、地域おこし協力隊を通していくつか県内でサウナイベントがしたい、という話がきていることを教えてくれてfacebookグループに繋げてもらいました。
2022年7月、10月に行われる秋田県内各所にて行われるイベントとテントサウナの巡業ツアープロジェクトが発足したのでした。
イベント企画にあたって考えたこと
サウナ好きとして、どんなかたちでお手伝いできるのかわからなかったのですが、koiaiのテントサウナが使えるいい機会なので、自分でもイベントを企画してみようと思いつきました。しかし実際に運営するにあたって、考えることがたくさんありました。
- 日程
- 場所
- どんなイベントにするか
- 価格設定
最低限、上記のことを抑えつつ、さらにサウナのイベントとなると
- テントサウナは設置できるのか
- 水風呂はどうするのか
- タオル類は?
- きていただいた方に満遍なくサウナを楽しんでもらうための段取り
- サウナ内で気まずくならないための雰囲気づくりやイベントの大義名分
- 着替え場所は?
- 他のコンテンツは用意した方がいいのか(BGMや飲食の用意は必要か)
- 場所代や諸経費を回収できる集客が見込めるのか
などたくさんの不安要素がありました。。
個人的に、初めて体験したテントサウナが満足度が低いものだったので、テントサウナにはあまりいい印象を持っていない時期がありました。
自分が主催したイベントが満足度が低いものであれば、県内のサウナファンが増えるどころかサウナに対していい印象を持ってもらえなくなる可能性もある…と考えていたので、中途半端なイベントにはしたくなかったのです。
コリビングスペースTANEHUB
「Aターンサポートセンター」では、秋田県庁にある「秋田県よろず支援拠点」のコーディネーターの方として「TANEHUB」を運営しているMOEさんを紹介してもらっていました。
秋田に帰ってからたびたびお話しする機会を作ってもらっていたのですが、上記のことをお話しすると、「TANEHUBでもやりたい」と言っていただき、TANEHUBを会場としたイベントを行うことに。とんとん拍子に場所と日程が決まっていきました。
TANEHUBとは…秋田県にある空き家を利用したコリビングスペース。三種町という中心地から離れた場所にあり、秋田の田舎暮らしを体験しながらノマドワーカーの生活が送れます。海外からの利用者も多く、国際的なスポットです。
MOEさんのおかげで心配していたタオル類のレンタルや水風呂の設置など難なくクリア。
TANEHUBでは、過去にいろんなイベントをやってきていたようなので、雰囲気を掴んでいるMOEさんの存在はとても頼もしいです。
イベント当日の様子
イベントの告知は自身のinstagtramとFacebookのイベントページなどSNSを中心に。
会場は秋田市から車で1時間半ほどかかる場所にあるのと大きく告知を出していたわけではないので、正直集客の期待は低めでした。(反省点)
それでもSNSを見てきてくれた方、偶然立ち寄った近所の方、TANEHUBによく足を運んでいる方など高校生〜86歳のおじいちゃんまで、さまざまな方が来てくださいました(謝謝)。
意外だったのが、皆さんおひとりさま参加だったこと。気づくと皆さん年齢や男女の垣根を超えてサウナの中でコミュニケーションをとっていました。心配してた「サウナ内で気まずくならないか」という問題も、定員4人のテントサウナなら意外と大丈夫なのかもしれません。(小規模なイベントだったからかな。考えすぎだっただけかもしれないです。)
今回のイベントでは地元のお茶農園である農園晴晴さんのクロモジ茶をロウリュに使わせていただきました。今回イベントするにあたり、地元の方達が繋いでくれました。
クロモジ茶を使ったロウリュは爽快感のある爽やかな柑橘系の良い香り…(ハーブティーも美味しいです!)。
秋田に帰るまで、クロモジという植物の存在を知らなかったのですが、県内で過ごしているうちによく耳にするようになりました。
クロモジは抗菌や消炎作用があり、胃腸の不調や皮膚トラブルを緩和する効果があります。また、急性胃腸炎や下痢などにもおすすめです。クロモジの枝葉を刻んで入浴剤にすると、神経痛、リウマチ、肩こり、腰痛に加え、体を温める作用もあるので、冷え症や湿疹、子どもの皮膚のただれにもよいといわれているので、サウナとの愛情も抜群!
農園晴晴さんのお茶はネット販売が中心で実店舗がなく、県内でも限られた場所でしか買えないのですが当日にはお茶の物販の用意もお願いさせてもらいました。
さらに、MOEさんのご厚意で大きな芋煮鍋と温かいお茶を用意してもらいました。夜が近づくにつれ肌寒くなる季節には温かい食べ物や飲み物が身に染みました(温かい食べ物は正義…)。
地元の方のつながりでできたイベントは、地方ならではの濃いサウナ体験ができました。これは自分一人だけでは実現できなかっただろうな、と協力してくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
個人的に感じたのは、テントサウナというのはサウナ好きの中でも、まだ気軽に体験できるものではなく「ちょっと特別なサウナ体験」なのではないかということ。意外と初対面同士でも自然とコミュニケーションが取れるツールなのかもしれない、ということなど。
サウナに行く側でなくサウナをする側(?)という初めての体験は、何もできてないわりにすごく体力が必要でした(笑)。反省点もたくさんありますが、県内の若いサウナ好きの方と会うことができたり、イベント開催するにあたって協力してくれる方々と知り合えたことなど大きな収穫がたくさんありました。
イベント主催というのは大変だということが実感した機会でしたが、パワーアップした状態でいつか秋田市でも開催できたらな、なんて思います(一緒に何かしたい!と思ってくれた方がいたら嬉しいです!)。